ざっくり言うと
日本では芸能人や政治家の不倫がニュースで取り沙汰され、不倫のドラマは軒並み人気になっています。
刑罰も特にはないので、日本での不倫に対する考えは人によってさまざま。
道徳的に、倫理的にありえない!という拒絶もあれば、不倫は純愛だ、文化だという方もいます。
日本を飛び越え世界では不倫はどういった位置づけなのでしょうか?
国によっての不倫の位置づけや制裁をまとめてみました。
韓国では姦通罪が62年ぶりに廃止に
1912年以降の韓国は、日本の植民地だった時代の刑法の名残をとどめ、不倫した側は男女共に訴えられると懲役2年を科せられた。
しかし2015年に、姦通罪は「国民の性的な自己決定権と私生活における秘密の自由を侵害する」として廃止され、民法で不貞行為として扱い、離婚請求をできるというものに変わりました。
中国は経済の発展とともに不倫も発展
中国ではお金持ちになって愛人を持つことは英雄の証とされてきました。
さらに都市部だと、愛のある不倫は悪いことではないと信じられているのです。
さらに昨今の中国は、経済発展と共に精神面でも文化が欧米寄りに進み、不倫はより庶民の間でも身近なものになりました。
一応重婚でなくとも、愛人を囲うこと自体が重婚罪の一部にあたるとして法律で禁じられてはいますが、実際に刑罰が下ることはほとんど無いようです。
世界一の不倫大国・タイ
タイ人の情熱たるや大変な事。
相手が結婚していようがしまいが、そんなものはタイの方々からしたら関係ありません。
倫理とか世間体とか、そんな陳腐なものでタイの恋愛は語れません。
略奪愛だろうがなんだろうが、好きなものは好き!
なんだったら、タイの現地妻を娶ったと思ったら、実は妻にはタイ人の夫もいて、家族ぐるみで現地妻を演じているということもあるようです。
日本とは全く違う結婚観なので、現地妻の身辺調査はしっかりと。
不倫願望があればもってこいの国なのかもしれません。
ただし、情熱的であるがゆえ、浮気された女性が、彼の男性器をナイフで切り取ってしまう阿部定事件のような事が未だに度々起こっているようなので、女性の嫉妬には気をつけて。
フィリピンでは不倫は犯罪
フィリピンにおいて、結婚している相手との不倫は姦通罪として、懲役が下されます。
その期間は5年とも、7年とも言われています。
妻に不倫された男は「頭に糞をのせている」と揶揄され恥ずかしくて世間に顔向けできなくなってしまいますが、浮気した男側は甲斐性として容認されてしまうとか。
浮気されたほう、かわいそうですね・・・。
パキスタンでの不倫は、石打ちの刑に・・・
パキスタン人のほとんどはイスラム教徒。イスラム教で不倫はご法度で、イスラム法の中で「ジナの罪(婚外性行為と結婚前性行為を重罪としている)」と呼ばれています。
ジナの法を犯すと、石打ちの刑に処されます。
石打ちの刑とは、男性は下半身より下、女性は首より下を地中に埋められ、死ぬまで石を投げつけられるというもの。
ソマリア、シリア、ブルネイなどのイスラム教徒の多い国でも石打の刑は行われていますが、これは遠い昔の話ではなく、今現在も続く処罰なのです。
国によって不倫の制裁はさまざま
とくにイスラム圏での不倫の制裁はすさまじいですね。旅行や単身赴任の際はお気をつけ下さい。
逆に、イタリアやフランスなどのヨーロッパ圏では「魅力的な人に出会ったら止められない!」「他人のプライベートに口出しするのは余計なお世話」という不倫に対しての自由な風潮が目立ちます。
日本の不倫に対する倫理観や制裁は、イスラム系とヨーロッパ系のちょうど真ん中くらいの位置づけのようですね。